愚痴

2010年09月16日

実験の順番

先日、同僚であるポスドクのお兄ちゃんに、5'RACEをやりたいので、もしいいキットがあったら教えて欲しい、と言われた。よくよく話を聞いてみると、まだゲノム上でアノテーションされていない遺伝子をクローニングしたいらしい。他の動物の遺伝子のホモロジーから、これがカエルのその遺伝子だろう、と同定したらしいが、どうやら5'側の数十ベースがゲノム情報にないらしい。

私が、それなら5'RACE前にノザンで長さを確認したほうがいいよ?と助言してみたが、RT-PCRですらその遺伝子の発現を確認してすらいない人がさすがに聞くわけもなく。。。クローニングできないことを、まずは酵素のせいにして、それが駄目なら今度はPCRマシーン。ちょうど壊れた古いマシーンをexcuseに、新しいの買っちゃってます(私はもう一台の古い奴と、ナンシーラボにある壊れたやつと同じ奴で十分働いていますが)。

今はいろんな便利なマシーンやキットがあり、彼ら自前のできるだけ手抜き実験ポリシーにより、なかなか実験の基本ができていない人が多く、嘆かわしいことです。どうせ私は古い人間ですっ!!

私ももっと実験をするための手抜きならやるが、ここの連中はいかに実験をしないか、の手抜き、もしくはキット利用だからなぁ。学生でスクリーニングをやるためにいろいろ買いそろえた子がいるが、スクリーニングをすべて終わらせるため(実験短縮)の投資ではなく、ただキットによって空いた時間遊びたいだけだった、、、。全然スクリーニングを完全に終わらせようという意欲はまったくなさそう。その割に、プレゼンではwhole genome screeningとうたっているのでムカつくー!!(苦笑)。特に前に同様のスクリーニングをやってた学生は本当に頑張っていたから余計。いや、私の金じゃないけどさー、それでもチャリティーのお金だから無駄遣いはして欲しくないわ。


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2010年07月30日

ラボでの愚痴

愚痴いきますよ〜!

基本的に私たちは、新しいコンストラクト(好きな?遺伝子を組み込んだvectorプラスミドというものを使います)を貰ったり作ったりした後は、それが思った通りに働くか、まずチェックします。

例えば私は2年ほど前に、HSp-XFDvenus (熱ショックによって発現が誘導される、ドミナントネガティブ繊維芽成長因子受容体の蛍光タンパク融合遺伝子)を作りました。テストしなければならないのは、1. 受容体と蛍光タンパクを融合させているので、それが融合していない受容体と同様な働き方をするのか、2. 熱ショックによって発現が誘導されるか。そこでこのコンストラクトからまずRNAを作り、それをカエルの胚に注入して、この場合は受容体によって誘導される遺伝子の発現を見る事により、このコンストラクトが正しく動いているかを確認するわけです。1と2が確認されてから、トランスジェニックを作りました。

さて。愚痴の本題。うちの学生で現在はポスドクになった子が、土曜日にトロピカリスのインジェクション実験をしたい、と言って来ました。最近カエルの消費が激しいので、私的には普通の日に使いできる限り多くの人が実験できるようにしたいので、その子しか使わない週末に使ってもらいたくないのです。そもそも、彼女は急ぎの実験だ!と言いますが、我々は毎週必ずカエルを使っているわけで、それに彼女はもう3年も実験していて、いつでも実験できる状況にあり、論文のレビューアーに言われた期限付き実験ならともかく、あまり急ぎの実験というのは私の経験上ありません。なにかのミーティングに間に合わせるため、とか本人の計画性が無いとしかいえません。第一月曜日には使えるので、たった2日が大きな状況の変化を及ぼすとはとうてい思えません。彼女は、毎日毎日状況は変わっているのよ!私は絶対土曜日にインジェクションしてコンストラクトが動くかチェックしないといけないの!と。もうどうしようもないんで、1ペアだけよ、ということで了解しました。が、後からどんな大事な実験かと聞いてみると、先日ゲットしたコンストラクトのRNA注入とのこと。しかもそのコンストラクトってのは基本的には同じものを1年も前に手にしていて、すでにトランスジェニックも作ってあるのです(そろそろ雌も成熟するころ)。

全然急ぎじゃなくて、自分が一年前にやってるべき実験をやってないだけ!!!!!!だったんです。

もっとできる子だと思っていただけに、がっくり。

ここからさらに専門的になります。

1年前に手に入れたコンストラクトは、市販されているCMV-hyperYFP (つーかプラスミド高いんだから、ゼブラフィッシュのグループから無料で貰えよっ!)。ペルオキシダーゼの濃度によって色が変わる蛍光タンパク。ゼブラフィッシュの論文がnatureだったかに出ています。それを使い、REMIでレービスのトランスジェニック。蛍光の発現だけ確認して、トロピカリスにてトランスジェニック作製。つまりここまで、機能の確認はしていません。で、それが登場人物のひとつになりそうな論文を書き上げたころに、慌てて機能解析しようとして、市販されているベクターにRNAを作るためのSP6プロモーターがないことに気付き(しかもRNAを作ろうとして失敗してから気付く)、急いでSP6のあるベクターにサブクローニングするも失敗(!!!)。結局ゼブラフィッシュのグループにお願いしたやつが、先日届いた、というわけ。

馬鹿でしょ?(すみません、口が悪くて。でもこれより他に言いようがないのよーー!!)こんな間違いは、せいぜいM2までです。いや、私もたまーにぽかやってますがね、恥ずかしくて急ぎの実験なの!!なんて言えませんって。


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2010年05月28日

あり得ない(先の愚痴の続き)

今朝(金曜日の朝)はさすがにインジェクション部屋はきれいだろうと思ったが、トロピのタンクがひとつ置きっぱなし。そこで、(使った本人が)忘れないうちに、とその写真を貼付してメール。昨日トロピを使ったのは中国人の学生2人とポスドク1人。。。

そのうち、水曜日の夜に自分は棚上げメールを出して来た子が、またもや”俺じゃないよ”と言って来た。しかも、”昨日トロピのメイティングをしたのはペニー(ナンシーラボの学生)だから、俺たち3人の誰でもない”と。ここで補足。毎週金曜日にカエルの予定を表に書くのですが、たいてい言い出しっぺ(最初に名前を書いた人)が、カエルの注射、脱ゼリーなどの仕事をして優先的に受精卵を使え、後から名前を書いた人はおこぼれを貰う、ということになっています。たいていmatureな人(ポスドクやできる学生)は、そのように率先してやってくれる人のフォローをしたり、手伝ったりして、楽して実験しようなどとは考えません。私からしてみれば、他の人が注射したり脱ゼリーしてくれるわけなので、タンクをカエル部屋に戻すことぐらい、やってあげよう、と思うわけです。が、彼はペニーから受精卵を分けてもらったのにもかかわらず”俺じゃない”

彼はラボに届いた荷物を開封するのが好きなんですが、中に入っているクッション材(かなりボリュームがあるやつ)を故意に他のラボのゴミ箱に捨てる奴です。そのくせ、何か気に食わないことがあると、ラボ全員にメール。もうひとつ気になるのは、自分のグラントは使わず、彼の使う物、消耗品をwellcomeのグラントから買いまくるんです。一度wellcomeのグラント(5年モノ)がすごい勢いで減っている、ということでミーティングがありましたが、そのとき全員のグラントの残高と期間を示した表を見ながら、今月は誰それのグラントから消耗品を買おう、という話をしていたら、彼と彼の彼女は、なんで他人が自分のグラントを使うんだ!ってすごい形相になって怒っていました。うちでは個人のグラントでも、すべてラボのもの。彼らの感覚では自分の物は自分のもの、他人のものも自分のもの、なんでしょうけど。。しかも実験を効率良くして、たくさんの量をこなすための出費ではなく、いかに自分が実験しなくていい時間を増やすか(仕事量は増やさない)、のためにお金を使っているので、余計にイライラさせられます。愚痴すみません、、、、。メイティング待ちで暇なもので、、、。

おまえが言うな


africanfrog at 14:10|PermalinkComments(2)TrackBack(0)

2010年05月13日

超脱力

連続ですみません。オリゴが届かないしカエルもまだメイティングすらしてなくて暇なの!

今、先に書いた3ヶ月オタマをどうしたらいいか、使う使う言ってたポスドクに聞いたら、全然話が違っていました。

”あのトランスジェニックは思ってた発現じゃなかったから、次の世代を使いたい。もうカエルが居るんだったら、そのオタマはいらないよ”

そもそも発現が微妙なのは、2ヶ月前には明らかになっていたし、ライン維持のためのオタマは1ヶ月前にカエルになってます。いくらほかのオタマの世話のついでとはいえ、スピルニナ(オタマの餌)は高いのよーーー!!!!! 使う使う詐欺だわっっ。学生ならともかく、シニアポスドクで先を見て実験を計画できないのは痛い。私自身のプロジェクトがどう頑張ってもかなり時間の掛かる物なので、時間がかからずにデータが出せるのに出せない連中を見てると本当に嫌になってきます。

そのポスドクと話した後、速攻でボスのオフィスに突撃してしまった(苦笑)。






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ストレスのもと

愚痴入りますよー。

やはり最大のストレスの原因は、こっちの連中の自己中心っぷり。現在進行中でオリゴが届かなくて怒り心頭中w。

というのも、カスタムオリゴ(20塩基対程度の、人工的に合成したDNAのことです)はマンチェスターに来るまでは、国内の会社に注文していました。ところがマンチェスターに来てから某フランス人が、こっちの方が安いから、と国外の会社に変わりました。確かにオリゴ自体は安い。しかし国外なのでそれなりの送料がかかる(fedex)ので、まとめての注文なら少々安くなる程度の安さなわけです。ところが、当然各個人が好きな時に好きなだけ注文。さらに、この会社にはオプションでnext day shippingというものがあり、それを頼むとそれ用にコストが掛かります。私は真面目日本人なので、本当に急ぎの時にしか使いません。他の連中は、当たり前のように毎回、そのオプションを使います。なにがむかつくかというと、そこの会社はそのオプションが入ると、それ以前に注文したのを後回しにするんです。今回、私は5月5日(水曜日)に4つオリゴを注文しました。その後2日後の7日(金曜日)に学生が20ものオリゴをnext day shippingで注文。11日(火曜日)にフランス人が2つ、やはりnext day shippingで注文。

結果、学生のオリゴが火曜日に届いて、私のオリゴとフランス人のオリゴが本日(木曜日)に届く(予定)わけです。私のは急ぎではなかったのですが、今週の頭には届く計算で注文したので、がっかりです。来週はラボリトリートなので、大した実験もできないので、今週はコンストラクトでも、と思っていたので。もう次回から無条件でnext day shippingを使わせてもらいます。

その他にも、ナンシーラボの学生はカエルを使うルールを守らないわ、うちのポスドクでオタマを使う使う,と言っておいて3ヶ月も使わないわ(私が生まれた当初から面倒を見ている兄弟オタマは1ヶ月前にカエルになっているんですが、彼がいい加減に面倒みてたオタマはぜんぜん育っていません、、、それでも一部やせ細ったカエルになってますが)、これじゃあ歯痛は治るどころか、ひどくなるばかりです。。ちなみにレービスのタンクは空きがあるので3ヶ月キープも可能ですが、トロピは本当にスペースが足りないので、きちんと期間内に育てて実験してもらわないと困るんです。っていうか、私だったら2ヶ月でまともに育たないようなオタマを実験(尻尾の再生実験)に使いたくないなぁ。



africanfrog at 10:35|PermalinkComments(0)TrackBack(0)