keynoteスピーカーは飛行機に乗り遅れたそろそろ替え時mac

2015年09月13日

目から鱗

この学会でイタリア人の評価が落ちました。金曜日は後ろにイタリア女性陣が座っていて、トーク中にしゃべるしゃべる。私は機嫌が悪かったら文句言っていたところだったけど、機嫌が良かったので何も言いませんでしたが、うちの連中はみんなむかついていたようです。金曜日は去年だったか、私と一緒にオタマに山中ファクターをインジェクションしてたイレーネちゃんのトークもありました。フランスグループの結果は再現できませんでしたが、、、。

土曜日もみっちり9時から5時すぎまでなんて鬼!!しかしJohn Harrisのトークが私の考えを完全に変えてしまうほど秀逸、最後のトリはスタンフォードのJoseph Wuでおもしろかったので良し。John Harrisは世界初の試験官ベイビーのルイーズの出生までの倫理委員会(?)に関与していた、さらに羊のドリー関係も関与していた大物。しかし全然教授に見えない格好で颯爽と現れていました。どこかの酔っぱらいみたいな風貌。でもトークは無茶苦茶よかった。私は自然の摂理(自然選択)に逆らうのでIVFは反対派でしたが、Johnの話によると20-30%だったかかなりの高確率で自然に受精卵は死んでいる、と。IVFはむしろ人間のゲノムを保存しているのです。今後遺伝子を改変する可能性もでてきますが(実際イギリスではミトコンドリアを交換する治療方法、また生存不可能な受精卵に対するCrisprの使用が議会で認可されました)、実際これが弱いのか強いのかわかりませんが、それも自然選択にかけられるわけです。むしろ我々が絶滅しても生き残れる奴もいるかもしれないわけです。というわけで、私の考えはすっかり変わりました。ちなみに子供だか大人だかの死亡率もマンチェスターではロンドンより10%高いそうです(w

ちなみにJohnも含めたスピーカーを前にパネルディスカッションが行われたのですが、そこで最近日本の議会で通った法律をあげて日本は変、なにかヨーロッパと違うと言われてました(苦笑)。まあ明らかに宗教観、文化の違いでしょうね。日本はこういう技術を取り入れるのが欧米より早いし、消費者重視(こちらは機能性だけ。食品のパッケージの開けやすさなどが良い例。欧米では薬の効率性危険性ばかり考えて、いくら末期の患者が欲しがっていても金銭的に問題がなくても法律が許さない)。食事の時にラボのメンバーとちょうどトイレの話したんです。ドイツ人の学生いわく、ドイツ人は新しいものを作るけれども必要以上のものは作らない、と。つまりトイレはもう完成形でそれ以上作るものはない、と。なのに日本はウォシュレットなんですよ。普通のトイレで機能するはずなのに。でその後ミクシィのニュース見てたら、パナソニックの飛び散らないトイレのプロモーションビデオ発見。みんなに見せたら大受けしてました。日本人は発明好き(どちらかというと消費者目線)、消費者自体も新しいものを拒否しない。バイオ医療系でもどんどん先を進んでもらいたいものです。

africanfrog at 09:39│Comments(0)TrackBack(0) ラボのお話 | イギリスの生活

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