PCR機は自作できるらしいクローン取り損ねた

2012年08月31日

図と個人主義

一ヶ月にわたる、PCRオタクFredと過した時間は終わった。なかなかおもしろい奴だった。こちらも勉強になった。人にモノを教える事は難しい。日本では先輩の言う事になにも疑わず従う。日本では周りの目をみて行動する、個人が無いと言われるが、それはかなり、特別に日本人に備わっているいい面であると感じるようになった。

in situを教えて、その結果を写真に撮るように指導した。きちんと向きをそろえて撮るんだよ、と。学生が胚があっち向いたりこっち向いたりしている写真を平気で人前に出しているのを、今まで何度も目撃したからである。Fredはそれはきちんと従ってくれたが、倍率については私の言った通りにせず違う発生段階の胚でそれぞれフレームいっぱいいっぱいに拡大して写真を撮っていた。そのとき、私は彼の行動を止めうる、納得のいく理由が見つからなかった。一晩考えて、論文を書く時はスケールが必要なので、ひとつひとつスケールを入れるのは大変だ、という事を考えたが、実際論文を見るとみんなそれほどスケールや倍率を入れていない。

翌日私のコンピューターで撮った写真をエンリケに見せられるよう、イラストレーターのファイルに発生段階順に並べるように言った。彼はPCユーザーなので、簡単にフォトショからコピペする方法を教える。しばらくすると、彼がやっぱり家のPCでする!写真を加工できない!という。きちんと向きを揃えて撮ってあるので、加工する必要ないのでは?とよく聞いてみた。すると、なんと!一つの胚で、頭部と尾部でフォーカスがあわないのでそれぞれにフォーカスをあてた写真を撮り、それを半分ずつとって合成したいと言うのである。おい!それは捏造ではないか!しかし私の言っている事がよく分からないらしかった。やはりいっぱいいっぱい倍率を上げるのは良くないのだ。学生時代、全部のシグナルにフォーカスが合わないのだがどうしたらいいか、と安さんに聞いた記憶が蘇った。

とにかくこっちの連中は、言った通りにしない。個人主義(ワガママ)が徹底している。実際に実験を何度もしてよく分かった上で手を加える事はいいと思うが、分かってないうちから自分の都合や考えで変えてはいけないと思う。日本人は昔から職人技は教わるものではなく盗むもの、と言うが、まさにその通りだと思う。まずは先輩のやっていること(いい論文)をしっかり見て真似するべきだと思う。

かくいう私は手抜きをしようとコロニーPCRするも失敗(w だってサンプル数多いんだもん。先日の白いカエルを掛け合わせたので、その解析中。結果はカエル学会で(w <それまでに出るかわからんし、エンリケがこの件についてしゃべるのかも謎なんだけど。でもエンリケは私の結果を聞きに、カエル部屋まで追ってくるからな(w

africanfrog at 11:27│Comments(0)TrackBack(0)

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