最近のまとめ秋の食事

2010年10月27日

ラボストック

ラボの財産といえば、ずばりプラスミド。

プラスミドとは、大腸菌内で増やす事のできる環状DNAの名前で、その環状DNAに私たちの使いたい遺伝子、たとえばヒトのインシュリン遺伝子を組み入れて、そのDNAを増やしたり、インシュリンというタンパク質そのものを作ったりするのに使います。ですから、現在のライフサイエンスの分野では欠かせないものです。

私が院生時代だけに、作ったり貰ったりしたプラスミドだけで100近くあります。amayaラボで作ったり貰ったりしたのも、すでに150超えました。私ですらこの状態ですから、うちのラボには1000近くのストックがあります。

先日新しく来た学生さんに、-20のスペースが欲しいと言われ、各フリーザーをチェックしたところ、いつも私の愚痴に登場していたR君、2月にラボを去った彼のサンプルとなぜか大量の空箱がフリーザーの一段をまるまる占拠していることが判明。

R君、もうあまりにあきれたので言ってしまう。というか気付いている人もいるでしょうが、そう、リカルドコスタ君。ここまで馬鹿だと思わなかったよ。

彼が残していったプラスミドのストック。一見すべて番号がふってあり、ラボのストックにきちんと入れていったと思わせる。が、実際にラボのデータベースを見ると、一切記録がない。彼の個人のプラスミドデータベースはあるにはあるが、番号は別。おかげですべての記録と番号のふってあるプラスミドを照らし合わせてチェック。そこでさらに驚愕。彼は彼のストックをそのまま番号を変えてアマヤラボのストックに入れていたわけだが、彼のプラスミドにはアマヤラボのプラスミドが多数入っている。そう、彼はすでにあるプラスミドまでも、違う番号で新たに足しているのである!!!!!!最悪なのは彼のデータベースをチェックしていて、3つ並んでSpiBと書いてあるクローンがあって、横にはempty!と書かれてある。つまり彼がプロモーターをクローニングしようといていて、フラグメントの入っていないTOPO vectorを3つもデータベースに入れてるんですよ、、、涙。

can you believe that???!!

さらに、マンチェスターに移ってきたとき、この無能の彼がプラスミドストックをre-organise したために、データベースそのものは糞だし、彼が新しく購入した安物のチューブラックも糞。開けにくい、フリーザーに収まりにくい、エッペンの蓋がかさばり閉まりにくい。彼が去る前にさらに同様のボックスを大量購入し、置き場所がなかったのか、その空箱を5個くらい、フリーザーに入れているし、、、。

というわけで、大々的な整理が必要です。この際だから古いプラスミドもきちんとデータ化するかなぁ。私なんて安田研で鍛えられたおかげで、変な名前とか違う名前とかでもきちんと必要なプラスミドを見つけることができるんだけど、こっちのできないポスドクは全然サーチ能力がないからなぁ。すでにあるプラスミドをまた貰ってきたりするんだよ、、。きちんと違う複数の遺伝子名でも明記したほうがいいだろう。さらにはうち独自のコンストラクトと他ラボからのコンストラクト、最近ではESTクローンやイメージクローンも増えてきたので、きちんとカテゴライズして管理したほうがいいかな。

トランスジェニックラインの管理も考えると頭痛が、、、。I-SceIがコンスタントに動くようになったのは嬉しいことだが、ラインが増える増える〜。

もしどなたか、いいエッペンチューブ箱を知っていたら教えてください。紙の箱も日本のがかさばらなくていいのよね〜。

africanfrog at 11:20│Comments(0)TrackBack(0) ラボのお話 

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