最近のネタまとめ。挿し木バラの芽掻き

2010年07月30日

ラボでの愚痴

愚痴いきますよ〜!

基本的に私たちは、新しいコンストラクト(好きな?遺伝子を組み込んだvectorプラスミドというものを使います)を貰ったり作ったりした後は、それが思った通りに働くか、まずチェックします。

例えば私は2年ほど前に、HSp-XFDvenus (熱ショックによって発現が誘導される、ドミナントネガティブ繊維芽成長因子受容体の蛍光タンパク融合遺伝子)を作りました。テストしなければならないのは、1. 受容体と蛍光タンパクを融合させているので、それが融合していない受容体と同様な働き方をするのか、2. 熱ショックによって発現が誘導されるか。そこでこのコンストラクトからまずRNAを作り、それをカエルの胚に注入して、この場合は受容体によって誘導される遺伝子の発現を見る事により、このコンストラクトが正しく動いているかを確認するわけです。1と2が確認されてから、トランスジェニックを作りました。

さて。愚痴の本題。うちの学生で現在はポスドクになった子が、土曜日にトロピカリスのインジェクション実験をしたい、と言って来ました。最近カエルの消費が激しいので、私的には普通の日に使いできる限り多くの人が実験できるようにしたいので、その子しか使わない週末に使ってもらいたくないのです。そもそも、彼女は急ぎの実験だ!と言いますが、我々は毎週必ずカエルを使っているわけで、それに彼女はもう3年も実験していて、いつでも実験できる状況にあり、論文のレビューアーに言われた期限付き実験ならともかく、あまり急ぎの実験というのは私の経験上ありません。なにかのミーティングに間に合わせるため、とか本人の計画性が無いとしかいえません。第一月曜日には使えるので、たった2日が大きな状況の変化を及ぼすとはとうてい思えません。彼女は、毎日毎日状況は変わっているのよ!私は絶対土曜日にインジェクションしてコンストラクトが動くかチェックしないといけないの!と。もうどうしようもないんで、1ペアだけよ、ということで了解しました。が、後からどんな大事な実験かと聞いてみると、先日ゲットしたコンストラクトのRNA注入とのこと。しかもそのコンストラクトってのは基本的には同じものを1年も前に手にしていて、すでにトランスジェニックも作ってあるのです(そろそろ雌も成熟するころ)。

全然急ぎじゃなくて、自分が一年前にやってるべき実験をやってないだけ!!!!!!だったんです。

もっとできる子だと思っていただけに、がっくり。

ここからさらに専門的になります。

1年前に手に入れたコンストラクトは、市販されているCMV-hyperYFP (つーかプラスミド高いんだから、ゼブラフィッシュのグループから無料で貰えよっ!)。ペルオキシダーゼの濃度によって色が変わる蛍光タンパク。ゼブラフィッシュの論文がnatureだったかに出ています。それを使い、REMIでレービスのトランスジェニック。蛍光の発現だけ確認して、トロピカリスにてトランスジェニック作製。つまりここまで、機能の確認はしていません。で、それが登場人物のひとつになりそうな論文を書き上げたころに、慌てて機能解析しようとして、市販されているベクターにRNAを作るためのSP6プロモーターがないことに気付き(しかもRNAを作ろうとして失敗してから気付く)、急いでSP6のあるベクターにサブクローニングするも失敗(!!!)。結局ゼブラフィッシュのグループにお願いしたやつが、先日届いた、というわけ。

馬鹿でしょ?(すみません、口が悪くて。でもこれより他に言いようがないのよーー!!)こんな間違いは、せいぜいM2までです。いや、私もたまーにぽかやってますがね、恥ずかしくて急ぎの実験なの!!なんて言えませんって。


africanfrog at 12:12│Comments(0)TrackBack(0) ラボのお話 | 愚痴

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