宣伝新年

2009年12月30日

水戸黄門好きな日本人

この数年、イギリスの映画やテレビドラマを見ていて思うのは、イギリス人はハッピーエンドが好きではないのでは?ということです。

このクリスマス、年末の特番でThe day of Triffidsというドラマがありました。相方が昔古いバージョンを見たことがありぜひ見たいというので、割と古いストーリーなのでしょう。あるとき、人類はTriffid (植物の怪獣)を飼って暮らしていました。ところが突然の閃光で、人類の大半の人が盲目に。当然、人類は北斗の拳状態(無法地帯)となり、Triffidsも施設から脱走し、人を襲って食べては繁殖。一方、たまたま閃光が起きたときに目を覆っていて、盲目となることを免れた人の中には、人類を支配してやろうという悪い連中が。主人公はTriffidsを飼育していた施設の学者さんで、目が見えてTriffidsを良く知る彼は、人類をTriffidsから守ろうとヒロインと協力して悪の手から逃れ、郊外に住むTriffidsの生みの親である彼自身の父親の元に訪れます。でかい敷地は高圧電流の通ったフェンスで覆われ、Triffidsの侵入を防いであり安全となっています。しかも敷地内には一匹Triffidも居ます。で、ここで普通の日本人が考えるのは、きっと二人で知恵を絞ってtriffidsをやっつけて平和な未来が訪れる、ということです。と こ ろ が。父ちゃんはあっけなく飼ってるTriffidに殺されるわ、高圧電流で守られているはずなのに悪人どもが普通に玄関から入って来て主人公をロックアップするんです。。。で、結局主人公が小さい頃に体験したことをもとに、襲って来たTriffidsから逃げのびるのですが(家は完全に破壊され、そのとき悪人も殺される)、そこで終わり。主人公たちは他の平和な人類のコロニーに行って幸せになる、というナレーターで終わり。はぁ?Triffidsはもちろん健在。イギリスのドラマや映画って、アメリカものと同じく、超都合のいい(常識的にあり得ない)展開でストーリーをむりやり展開するわりに、都合よく奇跡が起こってハッピーエンドにならずに、超現実的な展開でストーリーが終わる!イギリス人ってなんて根暗なの!!!!district 9もいい例だと思います。主人公が宇宙人になって、治らないまま終了。水戸黄門好きな超日本人の私には、かなり疲れる展開(消化不良)のドラマが多くて困ります。日本のドラマってストーリーはしっかりしてるし、一件落着になる安心感があるのがいいんです。

ドラマってある程度予測が付くくらいがおもしろいと思うのは私だけでしょうか?たとえば、来週はどうなるんだろう?楽しみだーと思うのは、ある程度何が起こるか分かるけれども、そこでいくつか選択肢があるような場合だと思います。ところが、こっちのドラマ、Herosにしてもプリズンブレイクにしても、今真っ最中のフラッシュフォワードだって(全部アメリカンですが、、、)、最初の方はそんな感じなんですが、こっちの人は謎が謎を呼ぶ展開が好きなのでしょうか、だんだんワケがわからなくなって、最後はもうどうでもよくなるんです。だって展開が見えないんだもの。こっちの人はそういう予測のつかない展開が好きなんでしょうねぇ。私は嫌い。

ちなみに、相方が昔のドラマを怖かった、というのでどんなものかと思いきや、意外にtriffidsは見た目がかわいいというか、笑える。

triffids

 

africanfrog at 03:23│Comments(0)TrackBack(0) イギリスの生活 | 映画・テレビの話

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